VicOne、高度な開発能力と優れた品質管理で、DEKRAによるISO/SAE 21434 自動車サイバーセキュリティ認証を取得

2024年5月24日
VicOne、高度な開発能力と優れた品質管理で、DEKRAによるISO/SAE 21434 自動車サイバーセキュリティ認証を取得

国際標準準拠の統合ソリューションでサプライヤーのコスト削減を加速

トレンドマイクロ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長 (CEO) エバ・チェン)の子会社で、自動車向けサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるVicOne(ビックワン、東京都新宿区、最高経営責任者(CEO) マックス・チェン)は本日、国際的な自動車技術サービスプロバイダーであるDEKRA社(以下DEKRA)からISO/SAE 21434自動車サイバーセキュリティ認証を取得したことを発表しました。

昨年のASPICE CL2認証に続くこの認証の取得は、VicOneが国際的な自動車サイバーセキュリティ標準であるISO 21434に準拠した自動車サイバーセキュリティソリューションの提供に対し断続的にコミットしていることを示しています。
 さらに、認証の取得によりVicOneは、自動車業界への参入を検討する関連市場のサプライヤーにとって、開発・生産コストを効果的に削減できるいっそう信頼のおけるパートナーとして位置づけられることになります。

さらに、認証の取得によりVicOneは、自動車業界への参入を検討する関連市場のサプライヤーにとって、開発・生産コストを効果的に削減できるいっそう信頼のおけるパートナーとして位置づけられることになります。

Aaron Lee (right), Managing Director of DEKRA Taiwan, presenting the ISO/SAE 21434 certificate to Max Cheng (left), CEO of VicOne.

ISO/SAE 21434認証を授与されるVicOne CEO マックス・チェン (左)
DEKRA Taiwanのマネージング・ディレクター アーロン・リー氏 (右)

国際標準化機構(ISO)とSAE International(旧称:自動車技術者協会)によって開発されたISO/SAE 21434は、国連のサイバーセキュリティおよびサイバーセキュリティ管理システムに関する規制枠組み(UN-R155)をサポートする重要な自動車業界の標準規格です。

この規格は、自動車の電子・電気システムのライフサイクル全体(車両の概念化、開発設計、生産、運用、廃止の各段階を含む)におけるサイバーセキュリティ・リスク管理要件を定義しています。

ISO/SAE 21434への準拠は、自動車メーカーおよび部品サプライヤーが、グローバルな自動車サイバーセキュリティ管理規制要件を満たす上で不可欠になってきます。

VicOne CEO マックス・チェン (上段中央)、VicOneプロジェクトメンバーとDEKRAのエキスパートたち

VicOne CEO マックス・チェン (上段中央)、VicOneプロジェクトメンバーとDEKRAのエキスパートたち

ISO 21434への準拠は、自動車システムのサイバーセキュリティに対するVicOneの確かなコミットメントを示すものであり、市場での評価と信頼性を高めるものです。自動車業界における従来のアプローチは機能安全が中心で、ソフトウェアとハードウェアのシームレスな接続を確保するためにISO 26262が採用されていました。

しかし、EVやコネクテッドカーが急成長を遂げるにつれて、情報セキュリティ業界は新たに発生した予測不可能なリスクや課題に直面しています。

そのような自動車サイバーセキュリティ環境の急激な変化に対応するために、業界全体として信頼性、競争力、リスク管理、規制の順守の強化が求められています。

DEKRA Taiwan マネージング・ディレクター アーロン・リー(Aaron Lee)氏 コメント

「IoTの時代を迎え、いっそう相互接続が進み高度化する自動車の製造・開発プロセスにおいてサイバーセキュリティはさらに中核的な要件となっています。特に、一刻を争う競争の激しい自動車市場において、国際的に認証された自動車サイバーセキュリティ・ソフトウェアツールとソリューションを活用し、より効率的に自動車サイバーセキュリティ国際標準への準拠を実現することは、自動車メーカーやサプライヤーにとって、開発・生産コストを削減する最善の方法となるでしょう。」

VicOne 最高経営責任者(CEO) マックス・チェン(Max Cheng) コメント

「自動車業界でコネクテッド機能とアプリケーションの需要が拡大を続ける中、VicOneは以前から、より安全でセキュアなコネクテッドカーを実現する最高級のサイバーセキュリティ製品とソリューションを開発する能力を評価していただいてきました。今回VicOneはDEKRAにより、昨年のASPICE CL2認証に続きISO/SAE 21434認証を取得しました。これはVicOneの高度な開発能力と優れた品質管理を改めて証明するものであり、世界中の自動車メーカー(OEM)やサプライヤーのみなさまに対し、客観的にもより信頼性が高いソリューションを提供することが可能になりました。」

DEKRA社 について

DEKRAは1925年に車両検査を通じて交通安全を確保するために設立されました。そこから拡大を続けた今日のDEKRAは、試験・検査・認証分野における世界最大の独立系非上場専門機関です。包括的なサービスとソリューションの世界的なプロバイダーとして、DEKRAは顧客の安全、セキュリティ、持続可能な成果の向上を支援しています。2023年には41億ユーロの収益を上げており、また現在、約49,000人の従業員が5大陸の約60カ国で資格のある独立した専門家としてサービスを提供しています。またEcoVadisからのプラチナ評価を受け、DEKRAは持続可能な企業ランキングの上位1%にランクインしています。

VicOne について

VicOneは、未来の自動車を守るというビジョンを持ち、自動車産業向けに幅広いサイバーセキュリティソフトウェアやサービスを提供しています。自動車メーカーの厳しい要求に応えるために開発されたVicOneの各ソリューションは、現代の車両が必要とする高度なセキュリティニーズにマッチし、セキュリティを確保、スケーリングするように設計されています。VicOneは、トレンドマイクロの子会社であり、トレンドマイクロが30年以上にわたって培ってきたサイバーセキュリティ技術をベースにしています。これにより、類まれな自動車の保護と深いセキュリティへの洞察を提供し、お客様が安全でスマートな車両を開発できるよう支援しています。

詳細はhttps://vicone.com/jpをご覧ください。

ご参考:現在のVicOneパートナー日本企業

  • 富士通  :高付加価値なVSOCサービスの実現に向けた協業
  • ティアフォー  :セキュアな自動運転実現に向けた協業
  • 日立Astemo  :コネクテッドカー向けセキュリティソリューション連携・協業
  • パナソニック オートモーティブ:次世代コックピットシステム向け仮想化セキュリティの共同開発

【日本法人名】VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
【グローバル代表】CEO マックス・チェン
【日本法人役員】会長 マヘンドラ・ネギ、 マックス・チェン等
【設立日(台湾)】2022年6月 
【設立日(日本)】2023年6月(登記月)
【従業員数(グローバル)】約100名 
【本社所在地】日本、東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
【事業内容】自動車向けサイバーセキュリティソリューション
【U R L】https://vicone.com/jp 

メディアコンタクト
Myla Pilao
myla_pilao@vicone.com

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