VicOne、最高水準のデータ保護・サイバーセキュリティで自動車情報セキュリティ評価「TISAXアセスメントレベル3」の認証を取得

2024年9月30日
VicOne、最高水準のデータ保護・サイバーセキュリティで自動車情報セキュリティ評価「TISAXアセスメントレベル3」の認証を取得

~自動車サイバーセキュリティのリーダーとして、TISAXを含めた3つの認証取得~

 トレンドマイクロ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長 (CEO) エバ・チェン)の子会社で、自動車向けサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるVicOne株式会社(ヴィックワン、東京都新宿区、最高経営責任者(CEO)マックス・チェン)は、ドイツ自動車工業会(VDA)による、企業の情報セキュリティの評価であるTISAX(ティーザックス、Trusted Information Security Assessment Exchange)のレベル3であるサプライチェーン情報セキュリティアセスメントの認証を取得しました。自動車完成メーカー(以下OEM)およびそのサプライヤーに対しての最高水準のデータ保護とサイバーセキュリティを保証する企業として認定されました。

 TISAXは、ドイツ自動車工業会(VDA)によって制定された、増加するサイバー攻撃に対抗するためのデータ保護とノウハウの最高水準を保証する審査基準です。世界中の自動車サイバーセキュリティに関する企業間での認識を潤滑化することを目的としており、OEMおよびそのサプライヤーが機密データを保護するためのコミットメントに重要な役割を果たしています。 ISO/IEC 27001標準に基づいて構築され、自動車業界のニーズに合わせて設定されています。現在、世界の自動車業界で急速に共通基準となりつつあり、OEMから周辺産業に対しての認証取得へのニーズも高まっています。

図1: SGSマネージメント&アシュアランスサービスディレクター ステファン・パオ氏(右)から、VicOneグローバル代表CEO マックス・チェン(左)への、TISAXアセスメントレベル3の認証授与の様子

図1: SGSマネージメント&アシュアランスサービスディレクター ステファン・パオ氏(右)から、VicOneグローバル代表CEO マックス・チェン(左)への、TISAXアセスメントレベル3の認証授与の様子

 今回、認定監査機関である、SGS社による厳格な評価を経て、VicOneはTISAXレベル3のサプライチェーン情報セキュリティアセスメントの認証を取得しました。既に取得している、VicOneの自動車向けサイバーセキュリティソリューションが最も高度な運用プロセスと基準に準拠していることを保証するASPICE CL2認証、自動車メーカーおよびサプライヤー向けに包括的なサイバーセキュリティリスク管理を提供するISO/SAE 21434認証に加え、今回の認証を得たことは、VicOneにとって、自動車サイバーセキュリティを推進するための、さらなる重要な一歩となります。

■SGSマネージメント&アシュアランスサービスディレクター ステファン・パオ氏によるコメント:

「自動車業界では、OEM、サプライヤー、サービスプロバイダーが日々大量の機密データをやり取りしています。そのため、情報セキュリティに細心の注意を払う必要があります。VicOneは、製造プロセスにおけるデータの完全性と可用性を確保し、機密データを保護しており、TISAXの最高レベルの認証を取得しました。」

■トレンドマイクロ代表取締役社長 兼 CEO エバ・チェンによる、認証式出席時のコメント:

「SDV(ソフトウェアデファインドビークル)は進行中のトレンドであり、より多くのアプリケーションや技術、例えば生成AIなどが関わっています。データ交換や相互接続における安全性の高い保護を確保することは、自動車業界の成長の鍵となります。VicOneは自動車エコシステムの保護に対する継続的な取り組みを行い、OEMやサプライヤーとともに発展し続ける姿勢を継続してまいります。」

■VicOneグローバル代表CEO マックス・チェンコメント:

「自動車エコシステムが強く依存しているこれら3つの認証を取得したことは、VicOneが車両部品やコンポーネントの保護に対してコミットメントしており、OEMとそのパートナー間でサプライチェーン全体にわたる安全で信頼できる協力ができることを表しています。私たちは自動車産業がサイバー攻撃へ対抗する力を強化し、世界中のOEMおよびサプライヤーのために車両データとプライバシーの保護をさらに進めていきます。」

図2: 本日の認証授与式の関係者一同

図2: 本日の認証授与式の関係者一同

■VicOneについて

 VicOneは、これからの自動車を守るというビジョンを持ち、自動車産業向けに幅広いサイバーセキュリティソフトウェアやサービスを提供しています。自動車メーカーの厳しい要求に応えるために開発されたVicOneの各ソリューションは、現代の車両が必要とする高度なサイバーセキュリティの各種要件に適合し、大規模な運用にも応えるように設計されています。

 VicOneは、トレンドマイクロの子会社であり、トレンドマイクロが30年以上にわたって培ってきたサイバーセキュリティ技術をベースにしています。自動車サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして、サイバーセキュリティにおける独自の深い知見を活かした先見性を提供し、お客様が安全でスマートな車両を開発できるよう支援しています。

〈会社概要〉
日本法人名         VicOne株式会社(英語名:VicOne Corporation)
グローバル代表CEO  マックス・チェン
日本法人役員        会長 マヘンドラ・ネギ、 マックス・チェン等
設立日(台湾)        2022年6月 
設立日(日本)        2023年6月(登記月)
従業員数(グローバル)  約100名 
本社所在地         東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
事業内容           自動車向けサイバーセキュリティソリューションの開発
U R L             https://vicone.com/jp

メディアコンタクト
Myla Pilao
myla_pilao@vicone.com

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