VicOne、次世代のセキュリティ人材育成と産官学の連携促進を目指す自動車サイバーセキュリティコンテスト「Japan VCC 2025」を開催

2025年10月14日
VicOne、次世代のセキュリティ人材育成と産官学の連携促進を目指す自動車サイバーセキュリティコンテスト「Japan VCC 2025」を開催
~学生・自動車関連企業・セキュリティ業界からの参加チームが実践型CTFに奮闘~

トレンドマイクロ株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長 (CEO) エバ・チェン)の子会社で、自動車向けサイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーであるVicOne株式会社(ヴィックワン、東京都新宿区、最高経営責任者(CEO)マックス・チェン)は、実践型CTFCapture the Flag)形式による世界最大級の自動車サイバーセキュリティコンテスト「VCC (Vehicle Cybersecurity Competition) 2025」の国内大会「Japan VCC 2025」を103日(金)に開催しました。

集合写真

VicOneは、経済産業省が推進する「モビリティDXプラットフォーム」の趣旨に賛同し、連携のもと本大会を開催し、当日は同省のご担当者(経済産業省 自動車課 モビリティDX室長 黒籔 誠 様)にもご登壇いただきました。経済産業省は、社会全体のデジタル化を支えるセキュリティ人材の育成を積極的に推進しています。今回の国内大会では新たに、大学院・大学・短期大学・高等専門学校・専門学校の学生を対象とした「学生参加枠」を設けました。これにより、自動車サイバーセキュリティ分野への参加の門戸を広げ、より多様な層が集う大会となりました。

本大会には、「Global VCC 2025」日本参加者上位入賞者の2チーム、自動車関連企業から参加の5チーム、そして、大学生メンバーで構成された2チームの、計9チームが出場しました。

競技では、トヨタ自動車の研究者が自動車のサイバーセキュリティ研究と教育を推進するために開発した車載ネットワークのテストベッド「RAMN」を使用した問題を中心に、自動車セキュリティに関する15の課題が出題されました。

学生チームの奮闘(写真)学生チームの奮闘(写真)

激戦の末、「Global VCC 2025」日本参加者上位入賞者チームの「cartagaitai」が見事1位に輝きました。第2位は「GMO IERAE」、第3位には自動車関連業界チームとして参加の「Panasonic VERZEUSE Hacking Specialists」が入賞しました。

Japan VCC 2025」の結果

Japan VCC2025結果 トップ5位チームスコア表

 また、競技後に開かれた懇親会には、「Japan VCC 2025」参加者や本イベントに関わったゲストが参加し、チームを越えた親睦を深めるとともに、産官学の連携を強化する貴重な機会となりました。

 ■ VicOne 最高経営責任者(CEO)マックス・チェンのコメント

CEOマックス・チェン本大会は、昨年の「Automotive CTF」から「VCC」として新たな段階へ進化しました。いま現場で起きている自動車サイバーセキュリティの課題に特化することで、より実践的で産業的価値の高い学びと交流の場を提供したいと考えています。SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)の時代が進み、今後はAIを搭載したスマートカーが登場することで、車両はこれまで以上に多くの外部システムと連携するようになることが想定されます。利便性が高まる一方で、リスクも増大していくでしょう。だからこそ、自動車サイバーセキュリティへの理解と備えを強化することが不可欠です。

■ 経済産業省 自動車課 モビリティDX室長 黒籔 誠 様のコメント

経済産業省 自動車課 モビリティDX室長 黒藪誠 様サイバーセキュリティは極めて重要なテーマです。経済産業省では今年6月に『モビリティDX戦略』を改訂し、AIを活用した技術開発競争の激化、地政学リスクの高まりを踏まえた対策を強化しました。その中でも特に重要な課題として、ソフトウェア人材の確保とサイバーセキュリティ対策が挙げられます。「Japan VCC 2025」出場者の皆さまは、まさにこの分野を担う次世代の中心的存在だと感じました。互いに競い合い、知見を共有し合うこうした場があることを、大変意義深く感じた大会となりました。

■「VCC (Vehicle Cybersecurity Competition)」について

「VCC」は、VicOne株式会社が主催する、実践型CTF形式による世界最大級の自動車サイバーセキュリティコンテストです。
本年は、2025年8月1日(金)に日本国内プレイベント「VCC 2025プレセッション」、8月22日(金)~9月1日(月)に個人戦CTF形式のグローバル大会「Global VCC 2025」、そして、10月3日(金)に日本国内大会として、チーム戦のCTF形式コンテスト「Japan VCC 2025」を実施しました。
VicOneは、経済産業省が推進する「モビリティDXプラットフォーム」の取り組みに賛同し、「Japan VCC 2025」はその連携のもと開催されました。本大会を通じて、参加者の自動車サイバーセキュリティ領域における実践的スキルの向上や、次世代の人材育成と業界連携の促進に貢献します。

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