VicOne、自動車OTAセキュリティ強化へ向けeSyncアライアンスへ加盟

2025年5月29日
VicOne、自動車OTAセキュリティ強化へ向けeSyncアライアンスへ加盟

UN-R155/R156およびISO 24089規制により、堅牢なOTAフレームワークへの需要が高まる中、自動車サイバーセキュリティの専門家が業界標準化団体に専門知識を提供

UN-R155(サイバーセキュリティ管理)、R156(ソフトウェア更新管理)、ISO 24089(ソフトウェア更新エンジニアリング)のサイバーセキュリティおよびソフトウェア更新規制が世界中のOEM(自動車メーカー)にとってますます重要になるなか、VicOneはeSyncアライアンスの新しいメンバーとなりました。自動車業界へ最先端で包括的なソリューションを提供してきた当社は、この参画により、車両向けに標準化された安全なOTA(Over-The-Air)アップデート技術を持つeSyncアライアンスのサイバーセキュリティ分野の専門知識強化に貢献します。VicOneの、業界の広範な分野にわたる最高水準のパートナー企業との連携と、そこから結集された専門知識に基づく当社のソリューションは、OEMおよびサプライヤーの皆様が、進化し続ける脅威に先手を打ち、大切な車両、ドライバー、データを安全に守ることを可能にします。

今回の提携により、セキュリティ標準に関する業界協力がさらに強化され、車両ソフトウェアの更新に対する標準化されたアプローチを通じて、メーカー各社が規制要件に対応するための取り組みが一層効果的なものとなることを目指します。

■ eSyncアライアンス エグゼクティブディレクター Mike Gardner氏のコメント

自動車が高度なソフトウェアプラットフォームへと進化するにつれ、安全なOTA(Over-The-Air)アップデートに関する業界標準の確立は最優先事項です。VicOneがeSyncアライアンスに加わることで、当社が持つ貴重な自動車サイバーセキュリティの専門知識がアライアンスに加わり、業界が直面するセキュリティ課題や規制要件に対応するための標準策定を強力に推進します。この加盟は、自動車エコシステム全体を強化する重要な一歩であり、サイバーセキュリティの専門家と自動車技術のスペシャリストが知識を共有することで、安全なソフトウェア・アップデートのベストプラクティスを確立し、進化する脅威や規制に対応した将来性のある標準の策定に貢献できると確信しています。

VicOneは、これまで培ってきた自動車脅威インテリジェンスと、専用のセキュリティソリューションを提供することで、eSyncアライアンスが目指す、クラウドと車載電子機器間のe安全な双方向データパイプラインの構築に一層貢献していきます。

■VicOne 北米・欧州担当バイスプレジデント兼マネージングディレクター William Daltonのコメント

eSyncアライアンスに参加することは、これからの自動車を守るという当社の使命と合致しています。業界がソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)へと移行するうえで、安全なOTAアップデートに関する堅牢な標準規格は大きなメリットをもたらします。eSyncアライアンスに参加することで、当社はサイバーセキュリティの専門知識を提供し、メーカーが規制要件を満たしながら、ライフサイクル全体を通じてセキュリティを維持できる自動車を製造できるよう、標準規格の策定に貢献することができます。

セキュリティ規制への対応

UN-R155、R156、ISO 24089が主要市場の規制が求める要件に対し、自動車業界は標準化された実装アプローチによる恩恵を得ています。これらのフレームワークは、メーカーに対し、車両のライフサイクル全体にわたって堅牢なサイバーセキュリティ対策と安全なソフトウェア更新メカニズムを確立することを要求しています。eSyncアライアンスに参加することで、VicOneはセキュリティに関する専門知識を提供し、OTAアップデートフレームワークの業界標準に情報を提供します。このベストプラクティスの共同開発により、UN-R155/R156の要件に対応するとともに、安全なソフトウェア・アップデート手法に関する業界の幅広い連携を促進します。

eSyncアライアンスについて

eSync™アライアンスは、自動車エレクトロニクス分野におけるOTA (Over-The-Air) アップデートおよび診断データのための複数企業によるソリューションを推進する非営利の業界団体です。世界中の何百万台もの自動車で使用されているeSyncは、リモートソフトウェア更新、診断、テレマティクスにおいて実証済みの唯一標準化されたOTA双方向データパイプラインを提供することで、自動車メーカーとサプライチェーンに数100万ドルのコスト削減をもたらします。OEMは、車両にすぐに統合可能で、使いやすく、効果的かつ安全なプラットフォームを利用できます。Tier-1サプライヤーは、多種多様なOTAプロトコルに対応するために製品の再設計に時間とリソースを費やす必要はありません。詳細は、esyncalliance.orgをご覧ください。

注:eSyncはeSyncアライアンスの商標です。

VicOneについて

VicOneは、これからの自動車を守るというビジョンを持ち、自動車産業向けに幅広いサイバーセキュリティソフトウェアやサービスを提供しています。自動車メーカーの厳しい要求に応えるために開発されたVicOneの各ソリューションは、現代の車両が必要とする高度なサイバーセキュリティの各種要件に適合し、大規模な運用にも応えるように設計されています。VicOneは、トレンドマイクロの子会社であり、トレンドマイクロが30年以上にわたって培ってきたサイバーセキュリティ技術をベースにしています。自動車サイバーセキュリティのグローバルリーダーとして、サイバーセキュリティにおける独自の深い知見を活かした先見性を提供し、お客様が安全でスマートな車両を開発できるよう支援しています。詳細はhttps://vicone.com/jpをご覧ください。


(会社概要)

日本法人名VicOne株式会社
(英語名:VicOne Corporation)
グローバル代表CEOマックス・チェン
日本法人役員会長 マヘンドラ・ネギ、 マックス・チェン等
設立日(台湾)2022年6月
設立日(日本)2023年6月(登記月)
従業員数(グローバル)約120名
本社所在地東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
事業内容自動車向けサイバーセキュリティソリューションの開発
U R Lhttps://vicone.com/jp

メディアコンタクト
Myla Pilao
myla_pilao@vicone.com

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